自律神経失調とは、不規則な生活や習慣のために、身体を機能させる自律神経のバランスが崩れてしまい、身体に様々な不調が現れる症状の総称です。自律神経失調症は、内臓や器官病変ではありませんので、病院で検査をしても「異常なし」と判断されることが特徴です。
具体的な自律神経失調の症状としては、身体の一部が痛くなったり、精神的に落ち着かない状態が続いたり、食欲がなかったり、夜眠れないことがつづいたり、といった症状が現れます。また、いくつか重なって症状があらわれたり症状が出たり消えたりする場合が多いのも特徴です。これは、自律神経系の様々な自覚症状が影響するため、その症状の現れ方が不安定になることが多いからです。
遺伝的な体質、性格、ストレスなどの感受性により、症状の現れ方は千差万別であるため、その治療には心身両面から柔軟に行うことが重要だと考えられています。
また、この病気の定義や概念は多くの考え方があり、正式な病名ではありません。ですから、「自律神経失調症」といっても、原因については何もいっていないのと同じです。症状だけに基づいて病名にするのは、たとえば頭が痛いという人に対して「それは頭痛ですね」と病名をつけているのと、ほとんど同じで、たいした意味はありません。ですから、何かしらの自覚症状があって病院で検査をしても、内臓や器官に異常が見られないと、安易に自律神経神経失調症と診断されることが多いのは、この病気の大きな問題点といえるでしょう。